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24/03/10
- Logic IC Collection


The Logic IC Collection - Signetics UTILOGIC II Series

初版公開:2015/11/10
最終更新: 2015/11/12


概要

Vcc(V)
tpd(ns)
Pd(mW)
F/O Iout(mA) Second Soruce
5
20 (SP380)
22 (SP380)
16 +2/-12.5
None

UTILOGIC II シリーズは 1960 年代に発表された Signetics 独自のバイポーラ ロジック IC ファミリで、その内部回路は通常の DTL や TTL とは異なります。基本素子は NOR ゲートであり、下図のような内部回路によって実現されています。NOR ゲートでは入力を Tr で受けている(このため本稿では TTL に分類した)一方、 NAND ゲートは Di で受けており純然たる DTL 回路です。他の TTL と比較してファンアウトは多い方ですが、tpd = 20 ns とそれほど高速ではありません。出力電圧はハイレベル 3.8 V以上、ローレベル 0.6V 以下、入力電圧はハイレベル 2.7V 以上、ローレベル 1.4V 以下となっています。電源ピンは 1 ピンが GND、8 ピンが Vcc という、これもまた独特な配置です。なお、UTILOGIC II は 1964 年発表の「UTILOGIC」の DIP パッケージ版です。


基本回路 (NOR ゲート)

SP300 番台の型番が温度範囲 0-75℃、LU300 番台が温度範囲 10-55℃ となっています。この 10-55℃ という狭い温度範囲は、他で見たことがありません。60 年代まで、Signetics は サフィクス A で PDIP14 ピン、サフィクス B で PDIP16 ピンを示していましたが、70 年代にサフィクス N に統一されているようです。

サンプル

SP314N/1979
デートコードは 1979 年となっています。この時期まで生産されていたのは驚きです。

品種一覧

(プレフィクス "SP" で例示)

型名 回路機能 外形 ピン配置
SP300
Dual 3-Input Expander
DIP14

SP301 Quad 2-Input Gate Expander DIP14
SP305
6-Input AND
DIP14

SP306
Dual 3-Input AND
DIP14

SP314
7-Input NOR
DIP14

SP317
Dual 4-Input Expandable NOR
DIP14

SP321
Dual J-K Binary (Flip-Flop) DIP14

SP322
Dual J-K Binary (Flip-Flop) DIP14

SP333
Dual 3-Input Expandable OR
DIP14

SP334
Dual 4-Input Expandable OR
DIP14

SP337
Dual 4-Input NAND
DIP14

SP356
Dual 4-Input Expandable Line Driver
DIP14

SP362 Monostable Multivibrator DIP14
SP370
Triple 3-Input NOR
DIP14

SP374
Triple 3-Input OR
DIP14

SP377
Triple 3-Input NAND
DIP14

SP380
Quad NOR
DIP14

SP384
Quad OR
DIP14

SP387
Quad NAND
DIP14

SP390
Hex Inverter
DIP14