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The Logic IC Collection

初版公開:2014/10/25
最終更新: 2019/02/12

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計画経済の下に工業化が進められたソ連やその衛星国にも半導体工場があり、それぞれの国で SN74N シリーズのコピー品を製造していました。型番の法則ですが、いろいろな事情があって、独自の型番が付与されているものと、オリジナルに則したものがあります。デートコード を見てもわかるように、古いバイポーラ TTL を比較的後年まで現役で使っていたことがうかがえます。どれも日本ではまず見かけることはない製造国の IC でしょう。

旧東側諸国編 [Manufacturers in Eastern Bloc]

Союз Советских Социалистических Республик(USSR)

オリジナル SN74N 74LS 74HC 4000B/4500B Orig.
型番
(PDIP)
(K1LB553)
K155xxx
EL7400
K555xxx
EL74LS00
KR1564xxx K176xxx (4000)
K561xxx (4000A)
KR1561xxx (4000B)
EL4001AE
-

旧ソ連製の半導体については、多数の工場で国が決めた型番の IC を製造していたようです。対外的なブランドとしては ELORG (Electronorgtechnica) という名称になり、ヨーロッパを中心に輸出されていたこともあるようです。西側の IC をそのままコピーした製品がほとんどですが、型番はソ連独自で割り当てられており、合理的な規則となっています。

一般的にプラスチックの DIP は灰色〜黒色の樹脂が使用されるのですが、旧ソ連の IC はなぜか茶色〜赤の樹脂が多くみられます。茶色にする目的はなんでしょうか。顔料がもったいなかった?

キリル文字の印字されたパッケージがクールです。工場のロゴもなにかソビエトらしい雰囲気がありますね。

各工場のロゴに関しては別ページにまとめてあります。

西側の IC のロットナンバーは年-週が一般的ですが、ソ連のものは年-月(古いものは 月-年)が一般的です。マーキングは工場により個体差があります。

国内向け製品

たくさんあるので、TTL は 74xx00 で揃えてみました。


K1LB553 / 7400N 相当品(70 年代の古い型番)


K155LA3 / 7400N 互換品


KM155LA3 / 7400J 互換品


K555LA3 / 74LS00 互換品


K158LA3 / 74L00 互換品


K131LA3 / 74H00 互換品


K531LA3P / 74S00 互換品


K561LA7 / 4011A 相当品
Vdd = 3-12 V と規定されています。

輸出向け製品


西側諸国を含む国外への輸出用に、74 シリーズ / 4000 シリーズ型番の製品も生産していました。プレフィクス "EL" は "Electronorg" の頭文字と思われます。


Deutsche Demokratische Republik (East Germany)

オリジナル SN74N 74LS 74HC 4000B/4500B Orig.
型番
(PDIP)
D100D DL000D (U74HCT00DK) V4001D
U4001D
-

東ドイツは 4 箇所に集積回路工場を持っていました。ドイツといえば工業国のイメージですが、集積回路の製造開始はソビエト、中国より遅く 1971 年となっているようです。半導体部品は対外的には RFT というブランドになっていますが、旧ソ連と同様に、標準化された型名の IC を複数の工場(VEB=国営企業)で製造していたようです。1988 年の資料によると、8 社の半導体製造工場が記録されています。

VEB Halbleiterwerk Frankfurt/Oder (HFO)

HFO は東独のフランクフルトにあった工場で、1971 年に TTL IC の製造を開始しています。80 年代 - 90 年代にかけてバイポーラの汎用ロジック IC を含む多くの半導体製品を生産していました。

D100D = 7400/1981?
SN7400N 相当品。これは古いプラスチックパッケージ。

D100C = 7400J/1977?
古いセラミックパッケージ。

D100D = 7400/1982

E100D = 8400/1987
1987/12 製造の 8400N (7400N の温度範囲拡張版) 互換品。

D100D = 7400/1988?

DL100D = 74LS00/1989

Institut für Mikroelektronik Dresden (IMD)

最初に TTL の D100 シリーズを開発したのが IMD の前身 (AMD) でした。

D146C = 7446J

Zentrum für Forschung und Technologie Mikroelektronik (ZFTM)

U4050D=CD4050AE/1985

VEB Funkwerk Erfurt (FWE) / VEB Mikroelektronik "Karl Marx" Erfurt(MME) / 

中部エアフルトのコンビナートに存在した工場のようです。1971 年に MOS 集積回路の製造を開始しています。

V4001D=CD4001AE/1984
ロゴがどこか小動物みたいでかわいらしいですね。FWE では 4000 シリーズを 1981 年に製造開始しています。

VEB Uhrenwerke Ruhla (UWR)

UWR は時計工場ですが MOS 集積回路も製造しています。日本でも諏訪精工舎が CMOS IC を作っているので、これは意外ではありません。

輸出向け製品


HFO 1982 年製造。


HFO 1986 年製造。輸出向け製品は TI 互換の型番となっていました。



ロゴがありませんが、おそらく東ドイツの製造品でしょう。MME あるいは MPM の製造だと思います。

TESLA / Czechoslovakia

オリジナル SN74N 74LS 74HC 4000B/4500B Orig.
型番
(PDIP)
MH7400 MH74LS00 - MHB4001 -

チェコスロバキアは東欧屈指の工業国のひとつといえます。TESLA という名称は、かの有名なニコラ・テスラにちなんで付けられたようですが、公式には Technica Slaboprouda (低電流技術)の略称ということになっています。もちろん某自動車会社とは関係がありません。


Tungsram -> Mikroelektronikai Vállalat (MEV) / Hungary

オリジナル SN74N 74LS 74HC 4000B/4500B Orig.
型番
(PDIP)
TL7400N
7400PC
74LS00PC - - -

ハンガリーは東欧の工業国で、原料を輸入し加工して輸出するという、日本型の構造をとっていました。Tungsram は 1896 年に設立された、もともとは電球を製造する会社です。この社名は、電球のフィラメントに使われるタングステンの英語(Tungsten)とドイツ語(Wolfram)に由来します。MEV は Tungsram の半導体部門の名称です。


型番 (-PC)、パッケージを見るに、Fairchild の技術供与なのでしょうか?


これは?

IPRS Baneasa (Electronum) / Romania

オリジナル SN74N 74LS 74HC 4000B/4500B Orig.
型番
(PDIP)
CDB400E - - - -

IRPS Baneasa は 1962 年創業の半導体メーカで、ルーマニアのブカレスト北部に所在していました。IPRS は Întreprinderea de piese radio şi semiconductori の略とのことです。


7408 互換品

Microelectronica / Romania

オリジナル SN74N 74LS 74HC 4000B/4500B Orig.
型番
(PDIP)
- - - MMC4001E -

Microelectronica は社会主義時代の 1981 年創業、ブカレストに存在する会社で、共産圏向けに MOS/CMOS IC を製造していました。現在も存続していており、LED 製品などを製造しています。


パッケージが独特で、左下の切り欠け部分にも会社ロゴが刻印されています。

Unitra CEMI / Poland

オリジナル SN74N 74LS 74HC 4000B/4500B Orig.
型番
(PDIP)
UCY7400N UCY74LS00N MCY74HC00 MCY74001N -

ポーランドは共産国家時代の 1950 年代から半導体を製造していました。IC の製造はおそらく 1970 年代に入ってから開始され、これは Unitra CEMI という国営企業が担当しています。「民主化」後は Unitra CEMI の開発部門だった ITE (電子技術研究所) が 74HC シリーズを試験生産しましたが、どうやらついに外販されなかったようです。

TTL

UCY7406N

CMOS

MCY74001N/1987
MCY74001 は CMOS 4001 相当品です。定格 VDD = 20V と、私の知る限り CMOS 4000 相当品では最も高いもののひとつです。

MCY74001N

IME (Institute of Microelectronics / Институт по Микроелектроника) / Bulgaria

オリジナル SN74N 74LS 74HC 4000B/4500B Orig.
型番
(PDIP)
- 1ЛБ00ШМ CMMH2Cxx CM14001P -

*16/04/26 修正
ブルガリアの半導体製造の歴史はあまり知識がありません。ブルガリア語版 Wikipedia によると、ソフィアにあった Институт по Микроелектроника (IME) という研究所で半導体や IC 製品の開発が行われていたようです。一方ソビエト側の資料によると、НПСК という名前の工場で半導体の製造が行われていたとあります。いずれにせよ、東側時代のブルガリアは "Pravetz" というブランド名を用いていたようです。同工場は特に CMOS 集積回路の製造に長けており、89 年以降もしばらく IME として IC の製造を継続していたようです。

CM14001P = MC14001BCP
さてこの型番はキリル文字でしょうか、ラテン文字でしょうか。

1ТД74ШМ = 74LS74

CMM01C374P/1991
IME のロゴつき IC です。おそらく MM74C374 の相当品でしょう。


これは SN 型番ですが TI 製ではありませんね。デートコード等の特徴からブルガリア製だと思います。

中華人民共和国

オリジナル SN74N 74LS 74HC 4000B/4500B Orig.
型番
(PDIP)
Txxx?D
T1000CP
CT7400CP
T2000CP
CT74LS00CP
CC74HC00CP CC4001CP C000
マーキング例
(PDIP)
T065AD
T065BD
74LS00 CC74HC00 CC4001B
C4001B
C000B

中国の IC 製造もかつてはソ連的な仕組みであったのですが、説明が長くなってしまうので 別ページを用意しました。

T065AC = 7400 相当品

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