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初版公開:2014/10/25
最終更新:
2024/03/11
もちろん日本でも多数の半導体メーカが 74シリーズ や 4000B 互換の汎用ロジック IC を生産していました。Philips や RCA などからの技術供与で始まった日本の半導体製造ですが、その初期のものは、欧米のものとは違った趣があります。
ほぼ全メーカ揃ったのですが、1 社だけ、日本電子の IC は実物を見たことがありません。1960 年代に 7400N シリーズの互換品を製造していた記録があるのですが…。→などと書いていたら、読者の方から写真を見せていただく機会がありました!ありがたいことに掲載許可を頂いたので、本ページに載せています。
このほか、協同電子研究所も 74 シリーズのスタンダード TTL を生産した記録があります。
オリジナル | SN74N | 74LS | 74HC | 4000B/4500B | Orig. |
型番 (PDIP) |
TD1401P (1960s) TD3400P (1970s-) TD3400AP |
- | TC74HC00P TC74HC00AP |
TC4001BP | ◎TC7400BP ◎TC40H000P ◎TC5000P TD3500P |
1960 年代からのモノリシック IC 製造の歴史を持ち、現在、日本では日立と並んで最も多く目にするメーカだと思います。日立・東芝どちらも、半導体製造は RCA の技術をもとにしているそうです。デジタル IC においては「CMOS (C2MOS = Clocked CMOS)の東芝」という印象があります。Clocked CMOS は Clocked Inverter を基本回路としており、早期から高集積な CMOS MSI の市販をしていました。最近まで DIP の汎用ロジックを製造しており、秋葉原の店頭で「74HCxxください」というとかなりの確率で東芝が出てきます。
東芝のデジタル集積回路は 1960 年代に DTL IC と TTL IC を製造したのが始まりです。最初の TTL IC は T1020 番台の型番で、Sylvania 社 TTL (SUHL II) の同等品です。後になって TI 社 TTL の同等品 (TD1401P シリーズ→TD3400P シリーズに型番変更) を製造するようになります。また、T1020 シリーズは TD1220P と型番を変えています。CMOS IC の開発とともに TTL/DTL IC はカタログから削除され、汎用ロジック IC は CMOS のみのラインナップとなっています。74LS シリーズなどの比較的新しい TTL IC は製造していません。
他社製品のセカンドソース以外にも、東芝は 74 シリーズとピン互換のオリジナル CMOS ファミリを古くから用意していました。TC7400 シリーズは (TC7404 以外) 4000 相当の電気的特性であり、NS の MM74C と同様のシリーズです (B シリーズ以前は電気的特性が異なる)。TC40H000 シリーズは Vcc=2.0-8.0V で、4000B より高速・74 シリーズピン互換という初期の高速 CMOS ファミリで、74HC シリーズの登場以前はそれなりに使われていました。
TD1406P/1960年代?
これは 7450 互換品です。TTL ロジックの初期、70 年代はじめまで東芝は 1400 番台の型番 (TD1401P シリーズ) で SN74N シリーズ互換品を製造していました。
パッケージはモトローラの PDIP を参考にしたようで、背面に凸凹のある独特のものになっています。
こういうひらがな・カタカナの製造記号は当時の他の東芝製半導体にもみられます。
(参考)
TD3400P/1970年代
TD3400P シリーズは、TD1401P シリーズより後に作られたスタンダード TTL です。TD1401P シリーズと被るものは新規製品ではなく「型番変更」の扱いになっています。
これは 7400 互換品で「A」 無しの初期型です。
TD3400P/1973年以前
この頃だけ流線型のパッケージを採用しています。
(参考)
TD3400AP/1973
TD3400P -> TD3400AP に型番変更されます。クランプダイオードの追加などの改良が図られています。
TD3502AP = 4-Bit Digital Comparator/1979
TD3500 シリーズは東芝独自の TTL ファミリで、MSI 中心に数種類のラインナップを持ちます。独自といってもこの TD3502AP は FSC 社のセカンドソースなのですが。
TD3504AP = Decade Counter/1979
DIP8 の TTL IC はすこし珍しいです。
TD3400AP/1982
TD74BC00P/1988
TD74BC シリーズは BiCMOS で、バスインタフェース向けの IC ですがこのような SSI もラインナップに存在しました。NAND ゲートを BiCMOS にしてどんな応用例があったのでしょうか。
TC7410P/1973
東芝は比較的早期(1972 年)から CMOS ロジック IC を製造しています。
東芝オリジナルの TC7400 シリーズは、74 シリーズとピンコンパチで RCA 社の CMOS 4000 シリーズ相当の電気的特性を持つロジック IC です。
このシリーズは TC4000 シリーズより前に発表されていますが、CMOS の主流が 4000 シリーズになることは東芝も早期からわかっており、かなり限られたラインナップを発表したのみとなっています。
ちょうど、NS 社の MM74C シリーズ相当品ということになりますが、TC7404P の電源電圧範囲など異なる点もいくつかあります。
写真は 1973 年製造と B シリーズ以前の製品で、流線型のパッケージをしています。
TC4510P/1974
「B シリーズ」以前の TC4000 シリーズです。この頃の CMOS は製造数がそれほど多くないため、現存数は少ない気がします。
TC4011P/1976
1976 年頃よりパッケージ形状が変わります。
TC4001BP/1981
東芝の汎用 CMOS は 1978 年4月より「B シリーズ」に切り替わっています。
TC7400BP/1979
TC4001BP/1986
TC4001BP/1987
TC4001BP/1994
TC4001BP/2002
日本のほかマレーシアなどでも製造していたようですが、日本で見かけることはあまりありません。フォントが違います。
TC7400BP/1993
デートコードより 1993 年製造とわかります。マイナーな TC7400 シリーズ も意外と遅くまで製造していたのですね。
TC40H000P/1983
TC40H シリーズは 1979 年4月発表の高速 CMOS シリーズであり、CMOS で TTL と同等の速度を実現したことを謳っていました。
電気的特性は 74HC と 4000B のちょうど中間くらいになっています。
TC40H000P はアンバッファなのでリニア的応用にも使いやすい IC です。
TC74HC00P/1986
初代ロゴ
TC74HC139AP/1991
2代目ロゴ
TC74HC138AP/1994
3代目ロゴ
TC74HC00AP/2010
現行ロゴ。TC74HC00AP は、上の A 無し TC74HC00P よりすこし高速になっています。
オリジナル | SN74N | 74LS | 74HC | 4000B/4500B | Orig. |
型番 (PDIP) |
HD2500P (1960s/70s) HD7400P (1970s-) |
HD74LS00P | HD74HC00P | HD14001BP | - |
日本の IC としてはとても頻繁に目にするメーカです。日立がモノリシック IC の製造を開始したのは 1966 年 のことで、比較的早期から TTL、MOS、ECL などのロジック IC も製造しています。モトローラとの関係からか、CMOS IC は 14000 番台の型番になっています。
日立のデート・コードは製造年が西暦の下一桁しか表示されませんので、正確な製造年がよくわからないものもあります。以下は年代順に並べたつもりなのですが・・・。
いまや長い歴史を持つ日立半導体のブランドも消滅して、三菱・日電との合併でルネサスになってしまいました。それでも、今なお DIP のロジック IC を製造している貴重なメーカです。ところでルネサスのロゴって、パッケージには印字されないのでしょうか?
-> More
HD2503=7400/1971
HD2500 シリーズは 7400 シリーズ相当品です。このシリーズは TI のものと比較して内部回路構成が若干異なり、型番も不規則に振られています。
これは 7400 相当品のセラミックパッケージです。上側に 7400 シリーズ型番が併記されていますね。
HD2509P=7401/1971
セラミックだけでなく、当然、プラスチックパッケージもありました。
HD2503P=7400/1974
HD7410P/1979
後になって、標準的な型番の 7400 シリーズも製造しています。
HD74LS04P/1980
HD7400P/1984
HD74LS00P/1993
HD14001BP/1984
HD14562BP/2001
HD74HC01P/
輸出向けだと思いますが「JAPAN」表記のあるパッケージもあります。
HD74HC390P/2005
ルネサスに合併して?日立マークが消えてしまいました。
オリジナル | SN74N | 74LS | 74HC | 4000B/4500B | Orig. |
型番 (PDIP) |
uPB200C uPB7400C |
uPB74LS00C | uPD74HC00C | uPD4001BC | - |
NEC の半導体も 1950 年(Tr は 1956 年)からの長い歴史を持ち、IC の開発も早期(試作第 1 号は1960 年)から行っていた老舗メーカです。初期は計算機向けの DTL IC からはじまり、TTL、MOS、CMOS と多数の汎用ロジック IC シリーズを発表しています。NEC のモノリシック IC の型番 uP は「Micro Pack」の略称です。
NEC の半導体部門は 2010 年 Renesas 社に合併しています。いまのルネサスの存続会社は一応 NEC ということのようですが、同社の汎用ロジック IC は HD 型番のみ製造(日立を継承)のようなので、項目は日立に譲ります。
初期の NEC の半導体製造は General Electric (GE) 系の技術をもとにしていまるそうです。旧ロゴ(-1992)は GE 系の Western Electric のロゴに由来するそうです。
uPB211C=7470/1969
例によって、NEC の 74 シリーズ相当品の型番もまたハウスナンバです。
uPB200C シリーズは 1968 年秋に発売開始された、NEC の 2 世代目にあたる TTL シリーズです(74 シリーズ相当品ですが、内部回路的には 74H シリーズに近い)。
写真のものは 7470 互換品なので、申し訳程度に "70" と併記されています。
初期のプラスチック・パッケージは当時ありがちな変わった色ですが、何の材質でしょうか?
uPB201C=7400/1976?
uPB200 シリーズのトップナンバは 7400 相当品です。オリジナルより大食いですが…
uPB201D=7400/1973?
こちらは一般的なセラミックパッケージです。セラミックパッケージにも、確認しているだけで 3 タイプのパッケージが存在するようです。
uPB201D=7400/1971?
NEC 独特の黒塗り CDIP パッケージです。上面の写真なので足が見えませんが、もちろん金メッキとなっています。
uPB2S00D=74S00/1977?
これは 74S00 相当品。
uPB2S00D=74S00
あまり見かけませんが、こういう蓋付き CDIP の TTL IC も存在します。
uPB7410C (uPC202C)/1977?
後年の製品では、ハウスナンバ(uPB202) より先に規格ナンバ (uPB7410C) が表記されています。
uPB205D=7440
ときどき品番に -A などのサフィクスがみられます。日立製 IC などにも同様のサフィクスがありますが、これは故障率のランクを意味するものだと思います。同様に -T のサフィクスも存在しており、これは電電公社認定品だと思いますが、詳細は資料がなく不明。
uPB2H04D
これは 74H04 相当品です。
uPB74LS04C
uPD4011C/1978
uPD4001C/1979
uPD4001BC/1982
uPD4072BC/1996
新ロゴ
uPD74HCT04C/1987
uPD74HC00C/2002
オリジナル | SN74N | 74LS | 74HC | 4000B/4500B | Orig. |
型番 (PDIP) |
M5300P(1960s) M53200P(1970s-) |
M74LS00P | M74HC00P | M4001BP | - |
三菱半導体は国内他社と異なり Westinghouse の技術をもとにしており、初期の IC はモレクトロンと称していました。→当時の広告
2013 年以降は Renesas 社となりますが、同社の汎用ロジックは HD 型番なので、三菱半導体の汎用ロジック IC には終止符が打たれた形となります。
初期には独自の TTL シリーズとして M5300P シリーズを製造していましたが、これはオリジナルの SN74N と比較して、ピン配置や内部回路構成が異なります。
ものの本には SN74N 相当品として書かれているので、上表にも乗せておきます。
M5340P
M5340 は 7400N の相当品ですが、ピン配置が異なります。また、長さ方向が他社製よりちょっと短い(17.7mm)です。
3 桁のロット No は資料を見る限り 60 年代の「モレクトロン」製品と思われます。このころの三菱製 IC は味のあるパッケージです。
M53200P=7400
後年の三菱の スタンダード TTL (SN74N 相当品) は、M532xxP という型番です。
2桁番台はまだいいのですが、3桁番台になると型番がちょっとややこしくなります。
M5340P/1973?
M74LS00P/1980?
この頃に他社製品とほぼ同じ長さのパッケージが一般的になります。
M53200P/1982
74 シリーズは 80 年代になってもハウスナンバのままでした。
M74LS00P/1982
M74LS シリーズは 1978 年登場です。
M4030BP/1984
M74HC00P/1991
オリジナル | SN74N | 74LS | 74HC | 4000B/4500B | Orig. |
型番 (PDIP) |
MB400 | MB74LS00 | MB74HC00 | MB84001B | - |
富士通は 1966 年 から IC の製造を開始しており、その初期から TTL ロジック IC を製造しています。MB から始まる型番は Micro Block (固体回路)の略です。
同社の 4000B シリーズ相当品(MB84000B シリーズ)は、普通の 4000B ファミリと少し電気的特性が異なります。
MB400
富士通 MB400 は TI 社 7400 相当品です。富士通の F、ジーメンスの S を合体させた旧ロゴがみられます。初期の富士通製 IC は産業用途が中心だったようで、この独特なセラミックパッケージが見られます。「LA01」は産業機器向けの型名だと思います。
MB400M
70 年代前半のプラスチックパッケージ
MB74LS20/1978
旧ロゴの74LS は珍しいです。
MB403=7430/1979
MB403 は 7430 相当品です。富士通のスタンダード TTL はハウスナンバかつ 74 シリーズの型番が印字されていないので、知っていないとわかりませんね。
MB604=74H30/1980
MB600 シリーズは MB400 シリーズの高速版という位置づけで、TI の SN74H シリーズと同一の内部回路でした。
MB74LS00/1990
MB84001M/1975
富士通は比較的早期から CMOS 4000 シリーズを製造しています。
MB84050B/1979
新ロゴに切り替わるころから B シリーズになります。
MB84014B/1985
MB74HC00P/1988
オリジナル | SN74N | 74LS | 74HC | 4000B/4500B | Orig. |
型番 (PDIP) |
(FJ Series) | DN74LS00 | MN74HC00 | MN4001B | - |
松下の TTL シリーズの製造は東芝・NEC などの他社よりも後になっています。初期の TTL 製品として FJ シリーズが記録されていますが、これは松下と関係のあった Mullard/Philips の OEM です。他の松下製品と同様に「ナショナル」ブランドを使っていた時期があります。
特徴的なのがパッケージで、外枠と内側がはっきり分かれており、数字の「7」のフォントも 1 画目を入れる「日本仕様」となっています。ちなみに 7 の 1 画目を入れるのは日本とヨーロッパだけのようで、本サイト上の「世界のロジック IC」 を見るとその傾向が良くわかります。
同社の 74HC シリーズは少し独特で、動作範囲が 1.4 - 6.0V と広く保障されていたりします(他社は 2.0 - 6.0V)。また、古い MN74HC04 はアンバッファタイプですが、新しいものはバッファタイプとなっています。
DN74LS55/1983
DN74LS139/1984
松下独特の、製造番号の上線・下線や点は何を意味しているのでしょうか?
DN74LS112A/1985
輸出向けでしょうか、「JAPAN」表記のあるパッケージも見られます。標準的なサイズの DIP16 パッケージに変わっています。
DN74LS191/1989?
DN74LS138/1993
MN4013B/1982
MN4584B/1990
MN74HC164
MN74HC221/1987
MN74HC368/1989
MN74HC366
オリジナル | SN74N | 74LS | 74HC | 4000B/4500B | Orig. |
型番 (PDIP) |
JIC300P | - | - | - | - |
日本電子は電子顕微鏡を中心に製造するメーカですが、1960 年代後半からの一時期、自社でロジック IC を製造していたことがありました。これらの IC は自社製品の電子計算機に使われ、分析装置・産業機器等に組み込まれて販売されたのみで、単体では市場に流通しなかったようです。DTL の JIC200P シリーズと、74 シリーズ互換の TTL JIC300P シリーズが存在します。大きくロゴを据えたパッケージに日本電子の技術者の誇りを感じます。
JIC312P=7473
読者様より、ご友人が所有されているとのことで上掲 IC の写真を送っていただきました。ありがとうございます。
まさか新品が現存するとは思いませんでした。 写真1 写真2 / 二次利用は厳禁です!
オリジナル | SN74N | 74LS | 74HC | 4000B/4500B | Orig. |
型番 (PDIP) |
MSL1200RS | MSL74LS00 | MSM74HC00RS MSM74HC00ARS |
MSM4001RS MSM4001BRS |
- |
沖電気工業の IC 製造は 1965 年からの古い歴史を持ちます。創業も 1881 年と非常に古く、日本最初の電気通信会社として知られます。半導体関係は現在のラピス・セミコンダクタに当たり、ROHM 傘下で高度な LSI を中心に製造していますが、こうした汎用の IC を製造していた時期もありました。1960 年代の沖電気製デジタル IC は DTL (MD-100)、TTL (MT-100-105: 4V動作, MT-106 以降: 5V動作)、MOS IC (MG-100) をラインナップしていますが、後に MOS、CMOS を中心に製造するようになります。
比較的普及した沖電気オリジナルシリーズとして、pMOS の MSM100 シリーズ、CMOS の MSM500 シリーズや TTL の MSL1200 シリーズなどが存在します。MSL1200 シリーズは実質的に TI の 74 シリーズ TTL を手本にしたようで、一部品種には TI 型番も併記されているので、このページではセカンドソースとしています。70 年代には沖電気の CMOS は一般市場に多く出ましたので、とくに 4000 シリーズでは見る機会の多いメーカです。B シリーズ以前の MSM4000 シリーズはスタンダード TTL 駆動可能(要は駆動電流が大きい)という B シリーズにない特徴があるせいか、B シリーズと平行して製造されていました。ただし、電源電圧の上限は 16V です。70 年代に入手性が良かったことから、MSM500 シリーズも比較的目にする機会が多くあります。
CQ の TTL 規格表によると 74LS を製造していたことになっており、詳しく知らなかったのですが実際に IC は存在します。PDIP はあるのでしょうか?
MSL1201RS=7400/1972
MSL1200A=7404/1978
MSL74LS04A/1987
MSM4002RS/1977
MSM4073RS/1980
MSM4073BRS/1982
MSM4054BRS/1991
MSM4001BRS/1994
MSM74HC00RS/1986
MSM74HC10ARS/1989?
オリジナル | SN74N | 74LS | 74HC | 4000B/4500B | Orig. |
型番 (PDIP) |
- | - | BU74HC00 (XRU74HC00) |
BU4001B (XRU4001B) |
- |
もともと抵抗器メーカで、旧社名は東洋電具製作所といいました。ROHM の意味は R.Ohm いわば、「抵抗・抵抗」社です。いまでは「ローム」と読みますが、昔の資料には「アール・オーム」とあります。
記録によると、IC の製造開始は 1969 年にさかのぼります。当初は民生用アナログ中心のラインナップですが、CMOS 技術が普及してくると 4000B や 74HC のセカンドソース供給を始めます。実は今でもわずかな種類のロジック IC を製造しています。
BU4001B
BU4094BC
XRU4538B
詳しくはわかりませんが、XRUxxxx 型番も製造していたようです。実はアナログIC でも同様 (BAxxxx -> XRAxxxx) 。
BU4066BL
珍しい ZIP パッケージの 4000B シリーズなんてのも。
BU74HC00
BA6267 = 7417
Rohm が TTL? と思うでしょうが、ドライバ IC として 7417 と全く同じ回路の IC を出しているというだけのことです。
オリジナル | SN74N | 74LS | 74HC | 4000B/4500B | Orig. |
型番 (PDIP) |
- | - | NJU74HC00D | NJU4001BD | - |
新日本無線は 1959 年にアメリカ Raytheon と日本無線の合弁で設立されたメーカです。
今でもアナログスイッチなどに限りますが、わずかな種類のロジック IC を製造しています。
NJU4011BD/1987
NJU74HCU04D/1988
NJU74HC238D/1994
オリジナル | SN74N | 74LS | 74HC | 4000B/4500B | Orig. |
型番 (PDIP) |
LB3000 | - | LC74HC00 MLC74HC00 |
LC4001B(1980s) MLC4001B(1990s-) |
LC49xx |
元サヤで親会社は松下に吸収されましたが、半導体社は紆余曲折の末 ON セミに吸収されてしまいした。不遇の会社です。もと東京三洋で、ほかに鳥取三洋があり、オプトエレクトロニクス系はそちらだったと思います。
CD4000B シリーズを三洋独自に拡張した IC として、LC49xx シリーズがあります。シリーズといっても 4 品種しかありませんが。
三洋 IC といえば松下と同様、ラジオやテレビなどオーディオ系のアナログが有名でしょうか。1999年でこのような汎用ロジック IC はほとんどディスコンになっています。
LC4066B
LC4001B
三洋旧ロゴ。洋が3つで三洋。
LC4071B
MLC4584B/1990/JPN
1988-1990 の間に、プレフィクスが "LC" から "MLC" に変更になっています。("LC" のディスコンは 1991年。)
製造コードが Motorola 日本製のそれと同じなので、Motorola (or 東北セミコン) により OEM されていたものだと思います。
この OEM は 1999 年まで続きました。
プレフィクス先頭の "M" は Motorola の頭文字からとられたのでしょうか。
LC4966 = LC4066B の 40V 耐圧版
LC4969 = LC4069 の半分
LC74HC32
MLC74HC365/1992/JPN
オリジナル | SN74N | 74LS | 74HC | 4000B/4500B | Orig. |
型番 (PDIP) |
- | - | LR74HC00 | - | LR40H000 |
液晶で有名なシャープですが、IC の製造は 1970 年からで、どちらかというと専用 IC が多い印象があります。IC では Z80 互換品でおなじみでしょうか。80年代から 90年代にかけての一時期、74HC などの汎用ロジックを製造しており、ファミコンの中によく入っていたりするのですが、あまり見かけませんね。
LR40H032
LR74HC175
LR74HC161/1987
オリジナル | SN74N | 74LS | 74HC | 4000B/4500B | Orig. |
型番 (PDIP) |
- | - | - | - | (S74FCTxxx) |
1990 年ごろ、S-74FCT ファミリとしてマイコン周辺の高速インタフェース IC をラインナップしていました。
S-74FCT841B
オリジナル | SN74N | 74LS | 74HC | 4000B/4500B | Orig. |
型番 (PDIP) |
KT2L-7400 | - | - | - | - |
1960 年代に部品メーカ数社の合同で設立された協同電子研究所は相模原にあり、ハイブリッド IC、モノリシック IC とハイブリッド IC 向け半導体素子を製造していました。ニキシ管電卓のドライバ IC や時計用 CMOS IC の方が多少知られているかもしれません。カタログ上は 70年代の一時期に 7400 シリーズ TTL が存在するのですが、果たして実物を見たことがありません。
KT2L-7400 (同社カタログより)