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初版公開:2015/11/10
最終更新:
2015/11/12
Vcc(V) |
tpd(ns) |
Pd(mW) |
F/O | Iout(mA) | Second Soruce |
5 |
20 (SP380) |
22 (SP380) |
16 | +2/-12.5 |
None |
UTILOGIC II シリーズは 1960 年代に発表された Signetics 独自のバイポーラ ロジック IC ファミリで、その内部回路は通常の DTL や TTL とは異なります。基本素子は NOR ゲートであり、下図のような内部回路によって実現されています。NOR ゲートでは入力を Tr で受けている(このため本稿では TTL に分類した)一方、 NAND ゲートは Di で受けており純然たる DTL 回路です。他の TTL と比較してファンアウトは多い方ですが、tpd = 20 ns とそれほど高速ではありません。出力電圧はハイレベル 3.8 V以上、ローレベル 0.6V 以下、入力電圧はハイレベル 2.7V 以上、ローレベル 1.4V 以下となっています。電源ピンは 1 ピンが GND、8 ピンが Vcc という、これもまた独特な配置です。なお、UTILOGIC II は 1964 年発表の「UTILOGIC」の DIP パッケージ版です。
基本回路 (NOR ゲート)
SP300 番台の型番が温度範囲 0-75℃、LU300 番台が温度範囲 10-55℃ となっています。この 10-55℃ という狭い温度範囲は、他で見たことがありません。60 年代まで、Signetics は サフィクス A で PDIP14 ピン、サフィクス B で PDIP16 ピンを示していましたが、70 年代にサフィクス N に統一されているようです。
SP314N/1979
デートコードは 1979 年となっています。この時期まで生産されていたのは驚きです。
(プレフィクス "SP" で例示)
型名 | 回路機能 | 外形 | ピン配置 |
---|---|---|---|
SP300 |
Dual 3-Input Expander |
DIP14 |
|
SP301 | Quad 2-Input Gate Expander | DIP14 | |
SP305 |
6-Input AND |
DIP14 |
|
SP306 |
Dual 3-Input AND |
DIP14 |
|
SP314 |
7-Input NOR |
DIP14 |
|
SP317 |
Dual 4-Input Expandable NOR |
DIP14 |
|
SP321 |
Dual J-K Binary (Flip-Flop) | DIP14 |
|
SP322 |
Dual J-K Binary (Flip-Flop) | DIP14 |
|
SP333 |
Dual 3-Input Expandable OR |
DIP14 |
|
SP334 |
Dual 4-Input Expandable OR |
DIP14 |
|
SP337 |
Dual 4-Input NAND |
DIP14 |
|
SP356 |
Dual 4-Input Expandable Line Driver |
DIP14 |
|
SP362 | Monostable Multivibrator | DIP14 | |
SP370 |
Triple 3-Input NOR |
DIP14 |
|
SP374 |
Triple 3-Input OR |
DIP14 |
|
SP377 |
Triple 3-Input NAND |
DIP14 |
|
SP380 |
Quad NOR |
DIP14 |
|
SP384 |
Quad OR |
DIP14 |
|
SP387 |
Quad NAND |
DIP14 |
|
SP390 |
Hex Inverter |
DIP14 |